2015年11月22日日曜日

キャンプのこと02 椿荘オートキャンプ場

道志村、という場所があるらしい。

そこには豊かな自然のなかに数多のキャンプ場がひしめき、
管理が手厚い訳ではないが、値段がお安くアットホームなキャンプ場が多く、
関東のキャンプ玄人の多くは道志村をホームとしているのだという…。

ほう。
調べてみると、家から1時間半程度の距離。なかなか近い。

2回目のキャンプ、行ってみますか。


2015/6/6
夫婦で議論を重ね選んだのは、椿荘オートキャンプ場。
前回と違い区画のないフリーサイトで、予約無しでOKらしい。
一応当日朝電話してみると、「空いてますよ~どうぞいらしてください~」と穏やかなおかみさんの声。
はじめてのフリーサイトにどきどきしながら、まずは受け付けの民宿椿荘に向かった。


民宿の中に張ってあった、手書きの場内地図。
椿荘キャンプ場は場内に椿沢という川が流れている。
せっかくだから川沿いのサイトを確保したいが、空いているだろうか。

1拍2人で3,200円。お安い。
薪二束も一緒に会計して、キャンプ場へと向かった。
椿荘キャンプ場は民宿椿荘から車で2分ぐらい。ぐねぐねした山道を上っていった先にある。

キャンプ場についたのは11時ぐらい。
土曜日だったので、炊事場に近い中央の森や、西の森の川沿いにはいっぱいに人が入っている。

ど、どうしよう。
空いてるのは、ちょっと日当たりが悪かったり、狭かったりするサイトばかり。
こうやって迷っているうちに、めぼしいサイトにどんどん人が入ってしまうかもしれない。
焦りでおろおろしてしまう。これがフリーサイトか…!

咄嗟の判断で、一度広めのサイトに車を置いて、
起伏の多い場内を小走りで一周見て回った。
すると、西の森のどん詰まりに、広めのスペースが空いている。
断崖の上なので川には降りれないが、流れが近くにあるので水音が聞こえ、風情もある。

急いで車を回し、なんとか今夜の泊まり場所を確保することができた。
どっと肩の力が抜けた気がした。

手書きの地図で言うと、赤丸のあたり。
トイレや炊事場からは少し遠いが、突き当たりにあるので人通りも無く、結果的に非常に静かな良いサイトだった。

さて、早速設営だ。
前回のキャンプは全部レンタル道具だったが、今回は違う。
今日のために、必要な道具を全部買いそろえたのだ。

設営し終えた様子がこちら。
テントはスノーピークのアメニティドームS、
タープはテントマークのタキビタープウイングにした。
雨の火でも焚き火できたら楽しみ方が広がるし、何より張り姿がかっこいい。

ただ、予想以上に大きい!
今回のサイトではスペースが足りず、たるみができてしまって悔しい。

テントの後ろはすぐ崖。しかもロープなどの措置一切なしのワイルドさ。
ただ、おかげで森の緑をとても近くに感じ、自然の中に入っていく感があった。

設営が終わって、昼ごはん。
今回は豚肉とわかめと油揚げ入りのうどんを作る。

うどんスープを作り終えたところで気づいた。
肝心のうどんを忘れた。

前回のバーベキューといい、この食事絡みの詰の甘さはなんだろう。
ひどく脱力したが、もう空腹が限界だ。
迷った末、応急措置で、うどんスープに食パンを入れて煮込んでみた。
…これが、案外うまい。すいとんみたい。時々イーストの香りはするけど、全然食べられる。
予想外のマッチングで、うどんスープが無駄にならずに済んだ。
(が、ショックはショックだったので写真は撮り忘れた)


一段落したところで、タープの下で焚き火してみた。
一応難然シートを張り、その下で火を起こす。
時おり火の粉が上がるが、びくともしていないようだ。
なるほど、これなら雨でも焚き火できそう。
ただ、煙がタープの内側に篭るので結構煙い。

焚き火を眺めながらコーヒーでも飲むか~なんて言って気づいたが、なんとうどんに引き続きコーヒーも忘れてきていた。
ここまで来るともう笑えてくる。
道志みち沿いのヤマザキショップでコーヒーを買い、ついでに帰りに紅椿の湯でお風呂に入って、帰ってくるとすぐ日が落ちた。
夕食の支度をしなければ。

今夜の献立はバーベキュー。前回のリベンジだ。
(肉は安売りのオージービーフだが)

色んな野菜と肉を焼く。
炭が足りなくて途中で足したりと苦戦はしたが、今回は美味しく食べることができた。
おなかいっぱい食べられる喜びを二人で噛み締めた。

焚き火タープは遮光性が高い。
タープの内側だけが浮かび上がっているような、不思議な写真が撮れた。

しばらく焚き火をして、歯磨きして就寝。
前回のカンパーニャほど水は冷たくなかった。

今回、寝袋は結局買わなかった。
二人分のインフレータブルマットと、家にあった客用布団を並べて寝床にする。
柔らかいし暖かい。寝袋じゃなくてもこれで十分に思えた。

辺りに街灯が無いので、ランタンを消すとテントの中は真っ暗になる。
目を閉じると、遠くで水が流れている音が聞こえてくる。
それを聞いているうちに、すーっと眠りに落ちていった。
家にいるときよりずっとよく眠れた気がする。



朝になった。
冷えるけどダウンを着るほどじゃない。
起きて早速、焚き火をする。
周りに他の人がいないのを良いことに、朝から高く薪を組んでめらめら火柱を上げた。

昨日買ったコーヒーを淹れて、ホットサンドで軽い朝食をとる。

朝日に照らされた森の緑がとても鮮やか。
焚き火であぶられた体に涼しい空気が気持ちいい。

なるほど、キャンプは朝が気持ちいいんだな。
今回初めて知った。


ぼちぼち片付けて、11時頃撤収。
帰り道、ちょうどぐねぐね道を上ってくるキャンプ場の軽トラとすれ違う。
これから清掃に入るんだろうか。
会釈をして、キャンプ場を後にした。


椿荘キャンプ場、とても過ごしやすいキャンプ場だった。
売店みたいな便利な施設は無いけれど、トイレや炊事場は綺麗に掃除されていたし、おかみさんもおおらかで穏やかだったし。
何より、森の中で静かに暮らせる感じが我が家の気に入った。
また、何度でも行きたいキャンプ場だった。


帰ってから、寝付けない夜は椿沢の音を思い出すとよく眠れるようになった。







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