2015年12月23日水曜日

キャンプのこと05 カンパーニャ嬬恋キャンプ場

2015/7/18
海の日3連休の中日。
初の連休2泊キャンプに出発した。

世間は7/17~19の三連休。多くのキャンパーは17・18の二泊でキャンプを楽しむはず。
我が家は20日に休みを取ることで後半一泊を空いているキャンプ場でゆったり楽しもう、という魂胆だった。

連休はキャンプサイトを確保できないのは怖すぎるので、区画サイトのキャンプ場が安心な気がする。
たまたまいい場所に空きがあったカンパーニャ嬬恋に行くことにした。
初めてのキャンプ以来、二か月ぶりの訪問だ。

今年の梅雨は雨が多く心配だったが、この日は快晴。
幸先良く出発する。

…が、実は我が家、今まで人ごみを嫌い、連休に外出した経験がほとんどない。
そんな二人に容赦なく連休トラブルの嵐が押し寄せてきた。

・八王子インター付近で火災発生、通行止めのため、圏央道を途中で降ろされる。
・そのせいで降りた先の下道が大渋滞。
・ようやく高速に乗りなおす。案外順調なので油断する。
・油断していると軽井沢IC付近で信じられない大渋滞。
・ようやくICを降りるが下道もずーっと大渋滞。
・評判の地元スーパー、ツルヤに寄り、嬬恋方面に向かおうとする。
ツルヤ~軽井沢駅前が大大大渋滞。
・40分近くほとんど車が動かない時間が続く。
・途切れる会話。
・増していく空腹感。
・絶望。

…5時間程度の道程のはずだったが、結局7時間以上かかってようやくキャンプ場に到着。
軽井沢駅前は二度と通るまいと、固く胸に誓った。

ツルヤに寄ってこのキャンプ場に来る方は十分ご注意ください。

勝手知ったるキャンプ場、到着さえしてしまえばあとはスムーズ。
受付をさっと済ませてサイトに向かう。
今回のサイトはH29、草原サイトの最も高いところにあるサイトだ。

サイトからの眺め。
バラギ湖と草原を見下ろせる素敵な眺望のサイト。
ただしサニタリー棟はとっても遠い。

到着直前に雨が降ったので、うっすら虹がかかっていた。

場内は満サイト。
それでも段差や植木である程度プライベート感が確保されるのはこのキャンプ場の良いところ。
草原サイトはサイトも広いので設営にも困らない。

周りはやはり家族連れが多い。
複数家族のグループも多いようだった。
年に何度もない貴重な3連休、みんな目いっぱい楽しみに来ているのだろう。
きれいに飾り付けられたサイトやバトミントンを楽しむサイトなど、みんなキャンプを楽しんでいる。

…が、そんな中、明らかに浮いているサイトがあった。
酔っぱらった若者が10年ほど前のヒットソングを大声で歌いながら居酒屋のように盛り上がっている。

こ、これはもしや…伝説の…

夏のキャンプ場に現れて大声で騒ぎまくるという、BBQ大学生なのでは…!!


しかも悪いことにそのグループ、なんと我が家の隣のサイトだったのである。

我が家の話し声は若者の大笑いでかき消される。
ぼんやりしていても歌声で現実に戻ってきてしまう。
これは困った。
うーん。


そんなときは無心で夕飯の準備だ。
久しぶりに家からベーコンを仕込んで持ってきたので、じっくり温燻。
隣で野菜たっぷりカレーを煮込む。

到着が夕方だったので、あっという間に日が暮れてしまった。

若者達の大合唱を聞きながら、夕食。
カレーを作りすぎてしまった。
ベーコンは明日のお楽しみにとっておく。

この後焚火をしたのだが、写真が全く残っていない。
夜になって隣の若者がいよいよ盛り上がり出したからだ。
ギターを持ち出し大声の合唱は続き、挙句数人で歌いながらキャンプ場内を駆け巡っていた。

息をひそめるように焚火していたが、キャンプ場規約に書いてある「お静かに」タイムの9時を過ぎても全く静かになる気配がない。
管理人の見回りも無かったので、仕方なく9時半ごろ注意しに行った。
静かになったがとても焚火を続ける気分になれず、火が消えるのを待って歯磨きして就寝。

テントの中に入る。
隣のグループが、注意されたことに不満をぼやいているのが聞こえる。
悲しい。
星のきれいな夜だったのに。


いろんなことにどっと疲れて、逃げるように眠った。



夜中、突風が吹いてきたらしい。突然の金属音で目が覚め、慌てて外に出た。
洗ったあと出しっぱなしだったシェラカップが吹き飛び、ポールにぶつかった音だった。

風で飛びそうなものを一通り仕舞い、ふと夜空を見上げると、
見たことも無い数の星が頭上に広がっていた。
吹きすさぶ風の音と相俟って、それは壮大な光景に感じたのを覚えている。
今年のキャンプで一番心に残っている星空だった。(写真を撮っておけばよかった)




翌朝。
風は強いが、いい天気である。

豆を挽いて、コーヒーを飲む。
コーヒーミルは自宅から持ってきたものなので、大変でかい。
かさばるのでキャンプ用の携帯ミルが欲しいところ。

朝食は、ウインナーとスクランブルエッグを挟んでホットドッグ。
今回、いつも燻製に使っているスノーピークコンパクトスモーカーでパンを温めてみたが、予想以上にふっくらパリッと温められて満足。

超ピンボケだが、美味しかった。

食べながら隣のサイトを眺めていると、どうやら若者たちは今日で撤収するらしい。
途中、管理人さんがやってきて、昨日の騒ぎぶりをこっぴどく怒られているようだった。
いろんな意味で、ほっとした。

場内の6割程度が今日撤収するようだ。
撤収の様子を尻目に、場内を散歩することにする。

草原サイトの隣には広大なフリースペースになっている。
奥のほうにサイレージ(牧草を丸めたもの)が転がっていて、子供が乗って遊んでいた。

キャンプ場を下から見上げた図。
もう夏なんだな、という空と雲。
実際今日は相当暑い。朝から汗でべとべとだ。

バラギ湖ではカヤック教室が開かれていた。
本当は少し挑戦してみたかったが、参加者がほとんど子供なのでしり込みしてしまった。
いつかカヤックに乗ってみたい。マイカヤックにも興味がある。高いけど。

しかし今日は風が強い。
凧揚げをしている人も何人かいる。
今日はさぞかしよく飛ぶんだろうなあ。買ってくればよかったなあ。
センターハウスにもさすがに売ってないよなあ。


…売ってた。
勘で組み立て、飛ばしてみる。

小学生以来じゃなかろうか、凧揚げ。

やっぱりよく飛んだ。
楽しい。


自サイトに戻り、日向に放置していた温度計を見てみた。

41℃!!
どうりで暑いはずだ。

タープの下に入ると、結構涼しい。
高原なので気温は高くないのだ。
時々強めの風が吹き付けてきて体を冷やしてくれる。

焚火タープウイングは強風にさらされてもびくともしていなかった。ペグダウン個所が多い代わりに風には強いみたいだ。

昼食はカルボナーラ。
昨日作ったベーコンを炒め、茹でブロッコリーとママ―のお安いパスタソースを入れて、パスタと絡めただけの簡単一品。
これが意外なほどに美味しかった。
パスタソースは安物だけど、手作りベーコンの濃厚な燻香が移って非常に高級感のある味わいになっている。気がする。
ブロッコリーの味わいもアクセントになって良い。
あまりの美味しさに昼からビールを開け、がつがつ食べてしまった。

満腹で山々を眺める。
至福のひととき。

場内の入りは4割ぐらいにまで減った。
静かでのんびりした時間が過ごせている。

…が、問題がひとつ。
虫が、ひじょーーーに多い。
ハチ?アブ?ブヨ?
分からないが、とにかく無数に飛んでくる。

蚊取り線香を立ててみるが、効いてるのか効いてないのか…。
巷で噂のパワー森林香なら効くんだろうか。
とりあえず攻撃してくる様子はないので諦めた。
夜になれば大人しくなるだろう。

最寄りの温泉に入り、帰ってきて夕飯の準備。
今日の夕飯は焼き鳥。
串うちは家でやってきたのだが、
串がジップロックを貫通し、クーラーボックスの氷水に水没したせいで肉がびしょびしょになってしまっていた。
が、焼いたらちゃんと美味しかったので問題なし。

この日の夜は曇っていて、星は全然見えなかった。
せっかく静かに過ごせる夜なのにがっかりだ。
それどころか、遠くの空が雷で光りだした。
慌てて雷情報を見るが、どうやら大分遠くに雷雲がいるようだ。
落雷の心配は少ないと思うが、ドキドキする。
何せここは草原サイト、避雷針は皆無。
林間サイトならこんな心配いらないのに、とか、
車中泊すべきか否か、とか、そんなことばかり考えながら縮こまって焚き火をした。

しばらくすると、雷は収まった。
安心して、歯磨きし、就寝。


最終日の朝。
朝陽が眩しすぎる。

朝ご飯は納豆ごはんとキャベツの味噌汁。
道志の森以来のごはん朝食、やっぱりうまい。
ツルヤで買ったキャベツが甘くて美味しかった。(嬬恋産じゃなかったけど)

朝の気温は16℃。

当然、結露でテントもタープもびしょびしょだ。

快晴のもと、道具が乾くのを待って10時頃撤収。


カンパーニャ嬬恋は相変わらず良いキャンプ場だった。
嬬恋の景色も素晴らしかった。
初キャンプの時は空っぽだった畑が、キャベツでいっぱい。

愛妻の丘から撮った嘘みたいな絶景。


我が家にとってはじめての連休キャンプ。
いろんなブログを見ていると、「連休といえばキャンプ」という気になり繰り出してみたが、
正直、しんどい思い出の方が多かった。

大勢で楽しみたい人や子供連れの家族はきっと楽しめるんだろうけど、
我が家がキャンプに求めているのは、
自然とふれあって、何もしないでのんびりして、ちょっと特別なめしを作って、
そんなゆったりした非日常なんだと思う。

何事にも向き不向きがある。
我が家には、連休のにぎやかなキャンプは不向きなのだ。
そんなことが分かった、今回のキャンプだった。


我が家のキャンプもこれで5回目。
そろそろ自分たちのキャンプスタイルが見えてきた気がする。






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